奄美に移り住んだ友人から、間もなく旬を迎えるパッションフルーツが届きました。
そのまま食べてももちろん美味しいのですが、ほかにどんな食べ方があるのかな?とさっそく検索していたところ、思わぬ真実を知ることに。
このパッションフルーツ、南国らしく「情熱」の名を持つ果物だとずっと思い込んでいましたが、実はパッションとは情熱のことではなく、キリストの「受難」を意味するパッションだったのです。
そうそう、あのメル・ギブソンがキリストを描いて物議騒然の映画『パッション』と同じやつ!
なんでもこの果物の花が、十字架に磔にされたキリスト像に似ているからだとか。雌蕊はキリストの使徒たちをあらわしているのだとかだとか…
それを知ってから食べるパッションフルーツは、より官能的に香り罪深い味わいが増した気がします。なんだかキリストの血肉を分けて頂いているような、滋養に充ち溢れた恵みを受けているような。クリスチャンでもないのに敬虔な気分も沸き上がる不思議。
時々、商品やブランドのネーミングのお仕事をさせてもらうのですが、名前って本当に大事なんだなと再確認しました。
たとえ同じモノでも、名前から広がるイメージや世界観がどれだけモノの見方を変えるのか。身をもって実感。
奄美からやってきた美味しい受難の果実が、大切なことを思い出させてくれました。
新鮮な気持ちで、今日もお仕事お仕事!