「おもろいミステリー作家はいねがぁ?」と
最近ナマハゲのようにミステリー小説を漁っています。
名作・古典を読み耽り「このミス」上位陣をチェック。あぁおもろい!おもろ過ぎる!と一通り悶えた数ヶ月。
そして読んでいる本が終わりに近づくにつれ、次何読むの!と読後の空白を思って震える禁断症状が。
初めは面白いミステリーを読むことが楽しみだったのに、今では面白いミステリーを「見つける」ことに喜びを見出すようになりました。
そんな中毒者が見つけたのは、ザックリ言うと
「北欧ミステリー」!!
特にオススメなのは、
『特捜部Q』シリーズ
ユッシ・エーズラ・オールスン(早川書房)
『犯罪心理捜査官セバスチャン』シリーズ
M・ヨート&H・ローセンフェルト(創元推理文庫)
ミステリーや警察小説というと、
アウトローで一匹狼な刑事がやっと心を通わせはじめた相棒の黒人デカに殉職され、バーボン飲みつつニヒルな顔でトリックを読み解く。
そんなイメージがありますが…3割3分三厘くらいで…
しかし最近の北欧ミステリーは、ちょっと違います。
ミステリーに必要なのは、トリックとハードボイルドだけではない。そう教えてくれたのはこの2作でした。
リズムのある会話、多彩でコミカルなキャラ設定。文化や歴史、風土を感じさせる懐の深さ。お腹を抱えて笑いつつ、泣かされ、そして最後には重いテーマを乗り越えて一筋の希望の光が。
読み終えた人にだけ、白夜が訪れます。北欧だけに。